哲学を学ぼう!
こんにちは。
株式会社ISDエデュケイションズ 服部真人です。
「哲学を学ぼう!」
昨年の生成AI、特にchatGPTのようなシステムの進化は、各業界に革新をもたらす兆しを見せています。
この技術の果たすべき役割は、未だ確定されていません。その定義を下すのは私たち人間の務めです。技術は、より良い社会を構築するためのツールであって、それ自体が目的であってはならないのです。
こうした技術に囚われることなく、真逆の分野に目を向ける価値があると私は思っています。
それは「哲学」の学びです。抽象的な思考を刺激するのが哲学の真髄と言われています。
たとえば、「男と女の生物学的違い」は科学の範疇(はんちゅう)ですが、「男と女の存在をどう捉えるか」という問いは哲学が答えを出す領域です。
今やAIが即座に答えを提示する時代です。
「Hey Siri」と一言スマートフォンに話しかければ、様々な問いに答えてくれます。
しかしながら、「人間とは何か」「愛とは」「正しい生き方とは」「自分の存在価値は」といった答えのない問いに対しては、人間の思考力が試されます。
これらの問いに頭を悩ませることで、私たちの思考は活性化し、成長するのです。
「わからないことを考える」という行為は、2024年以降もっとも大切なスキルの一つです。
答えが出ないかもしれない、意味を見出せないかもしれない、それでも諦めずに思索する時間が私たちには必要です。
何故なら、情報を知ること自体が価値を失いつつあるからです。
それよりも、その情報をどう活用するか、どうあるべきかを考える力が重要になっています。
AIや量子コンピューターのような技術は、曖昧で抽象的な思考の世界へと進む道を切り開いています。
私たちの脳は、その技術に依存することなく、さらに先を見越して進化するべきです。
結局、わからないことから逃げずに、それについて考え続けることに楽しさを見出すのです。
そして、「なるようになる」という結論に辿り着いたとしても、多くを思考し、自分なりの答えを見つける過程で自信がつくのです。
もし、哲学は身につけようと始めるなら、『論語』から手をつけてみるのがおすすめです。そこには、今日のAIにはない、人間らしい深い洞察と智慧が詰まっています。
答えを見出さず思考するという魅力を体験してください。