コラム

  1. HOME
  2. コラム
  3. ストレスは必要か

ストレスは必要か

ISDエデュケイションズの服部真人です。
今月のコラムは

ストレスは必要か!?「それとも逃げるべきか?」

「ストレスって必要なのか?」
こんな問いをぶつけられると、きっと多くの人が「いや、ない方がいいに決まってる!」と思うでしょう。

私もそうです。ストレスフリーな生活が一番!
でも、実はストレスって、ある意味「必要悪」かもしれません。

今回は、ストレスがもたらす意外な「良い面」とその取り扱い方について書いてみたいと思います。

■ストレスって、もしかして「進化のエンジン」?

最初に考えたいのは、ストレスが私たちに与える「エネルギー源」としての役割です。
進化の観点から見ると、ストレスは私たちの生命を守るために発達してきたものです。

例えば、危険な状況に直面したとき、体は「戦うか逃げるか」の状態に切り替わります。
この反応が「ストレス」ですが、実はこれが生き残るためには不可欠なものだったんです。

「危険を避けるために戦うor逃げる」という選択肢は、動物の世界でも同じで、ストレスは命を守る「進化的なシステム」だといえます。
もちろん、現代の私たちは野生の動物のように命がけで危険に直面することは少なくなりましたが、昔の名残として、ストレスは今も私たちの行動を後押ししてくれています。

■仕事の締め切り、まさに「ストレスが生む創造力」!

ちょっとシンプルに考えてみましょう。仕事の締め切りが迫ったとき、どうしても焦ってしまいますよね?
でもその焦り、実は「創造力」のスイッチを押してくれているのです。

どうにかして締め切りに間に合わせようと必死になって考え、アイデアが湧き出る。

ストレスが「ギリギリの集中力」を引き出しているんですね。

例えば、大きなプレゼンテーションの前に感じるドキドキ感。
それをうまく使えば、あなたの話す内容や伝え方がもっと魅力的になることも。
ストレスが「本気モード」を引き出してくれる、そんな場面を多くの人が経験しているはずです。

■だけど…過度なストレスは問題

ここまでストレスの「良い面」ばかり見てきましたが、やっぱり過度なストレスには注意が必要です。
度が過ぎると、体や心に重大な影響を及ぼします。

最近、ストレスで体調を崩したり、仕事に身が入らなくなったりした経験はありませんか?
それもそのはず、長期間にわたるストレスは「燃え尽き症候群」を引き起こす原因になることも。

なので、適度なストレスを上手にコントロールすることが大切です。
ときにはリラックスしたり、無理をせずに休んだりすることが必要です。

ストレスを「使う」時と「休める」時をうまく切り替える、これがストレスとの上手な付き合い方です。

■ストレスは「適量」なら絶対に必要!

ストレスがあることで、人は成長し、仕事や生活に張り合いが出ます。
しかし、それが過剰になると体に悪影響を与えます。

だからこそ、適切なバランスが大切なんですね。
次にストレスを感じた時、「これは自分を進化させるチャンス!」と思って、ちょっとだけ前向きに受け入れてみてください。
それでもやっぱり疲れたら、思い切って休んでリフレッシュするのをお忘れなく!