周りから”気にかけてくれる人”がいないと感じる現代社会
こんにちは。
株式会社ISDエデュケイションズ 服部真人です。
周りから”気にかけてくれる人”がいないと感じる現代社会
あなたの周りで、心から思ってあなたのためを思って、強く叱ってくれる人はいますか?
正直に答えるなら、「ゼロ」という方が多いのではないでしょうか。
その背景には、2つの理由が考えられます。
1つ目は、職場でパワハラにならないよう、強く叱ることを控えざるを得ない状況があることです。
2022年4月から中小企業にもパワハラ防止法が適用され、過度な叱責は慎重になるべき対象となりました。
2つ目は、「人に興味がない人」の増加です。
人に興味がない人は、次のような特徴があるとされています。
1)一人で過ごすのが好き
2)干渉したくない/されたくない
3)熱中していることがある
4)自分軸で生きている
5)冷たい人だと思われる
6)(逆に)優しい人だと思われる
最後の「(逆に)優しい人」と思われる理由は、人に興味がないので相手の過ちを指摘しないためです。
つまり、面倒がることを避けているだけなのです。
けれども、相手を尊重する姿勢があるため、押し付けがましくなく「優しい」と映るのだそうです。
このように、パワハラ対策と「人に興味がない人」の増加が相まって、
あなたのために気にかけてくれる人が周りにいなくなってきている、ということなのかもしれません。
しかし、そんな中にあって、あなたのために
・叱ってくれる
・注意してくれる
・指摘してくれる
・泣いてくれる
・感情的になってくれる
人がいれば、あなたは救われているのです。
なぜなら、その人があなたに興味を持ってくれているから。
親、家族、友人、仲間、職場の人など、あなたに興味を抱いてくれる「レアキャラ」がいれば、あなたは幸せなのです。
そういう人は、あなたとの関係を大切にし、あなたの成長を願っています。
ですから、あなたのためにいろいろと気にかけてくれるのです。
レアキャラだからこそ、出会ってからの関係性作りが重要になってきます。
相手の気持ちに寄り添いながら、お互いの絆を深めていく必要があるのです。
最後に、私なりの「優しさ」の定義を述べさせてください。
“優しさとは、人との絆が継続した先に感じるもの”
初対面で「優しい」と感じるのは危険なサインかもしれません。
優しさとは、ある種の時間の経過とお互いの信頼関係があってこそ生まれる、尊い価値なのです。
人から「気にかけられる」ということは、決して当たり前のことではありません。
ですから、そういう存在を大切にすることが、私たちにとって何より重要なのかもしれません。
自分を高めてくれる人に感謝し、お互いが高め合える関係を作っていけることを願っています。